エアコンをつけたときに、埃っぽい匂いがする。吹き出し口の奥に黒い点が見える。去年より効きが悪い気がする。掃除を頼んだほうがいいのは分かっていても、いつ頼むのが正解なのか迷います。
先に結論をお伝えします。いちばん良いのは、使い始める前の4月から5月、または9月から10月です。真夏と真冬は業者が最も混み合う時期で、予約が取りづらく、待っている間もそのまま使い続けることになります。
この記事では、時期の選び方、頼むべきサインの見分け方、当日の流れと準備、費用の考え方、そして庭や家まわりの作業とまとめて頼むという選択肢についてお伝えします。
頼むのに向いている時期
いちばんの狙い目は、4月から5月
冷房を本格的に使い始める前です。この時期に掃除しておくと、夏のあいだずっときれいな空気で過ごせます。
業者側もまだ混み合っていないため、希望の日時で予約が取りやすく、じっくり作業できます。夏本番になってから「効きが悪い」と気づいて連絡しても、2週間から1か月待ちということが普通に起こります。
次に良いのは、9月から10月
冷房を使い終えたあと、暖房を使い始める前の端境期です。夏のあいだに内部に溜まった湿気とカビを、そのまま冬まで持ち越さずに済みます。
冷房を切った直後のエアコン内部は、結露で湿った状態です。ここを放置すると、秋から冬にかけてカビが増えます。使い終わりの掃除は、実は理にかなっています。
真夏・真冬は、避けられるなら避ける
7月から8月、12月から2月は依頼が集中します。予約が取りづらいだけでなく、作業中の1〜2時間はエアコンが使えません。猛暑日や厳寒期にその時間を過ごすのは、それ自体がつらいものです。
ただし、匂いがひどい、水が垂れてくるといった実害が出ている場合は、時期を待つ必要はありません。
「そろそろ頼んだほうがいい」サイン
次のうち一つでも当てはまれば、掃除を検討する時期です。
- つけた瞬間に、酸っぱい匂い・埃っぽい匂いがする。内部のカビや汚れが原因であることがほとんどです。
- 吹き出し口の奥に、黒い点々が見える。カビです。風と一緒に部屋に出ています。
- 設定温度を下げても、以前より効かない。熱交換器が汚れで詰まり、効率が落ちています。
- 吹き出し口から水が垂れる。ドレン(排水経路)の詰まりが疑われます。
- 運転音が大きくなった。ファンに汚れが付着している可能性があります。
- 電気代が去年より上がった。効率低下ぶんが電気代に出ます。
- 2年以上、内部の掃除をしていない。フィルター掃除だけでは内部までは届きません。
フィルター掃除と、内部クリーニングは別ものです
ここを混同されている方が多くいます。ご自身で外して洗えるフィルターは、あくまで入口の網です。ここをきれいにしても、その奥にある熱交換器(アルミの薄い板が並んだ部分)や送風ファンの汚れは落ちません。
匂いやカビの原因は、たいていフィルターより奥にあります。分解して洗浄する作業が必要になるのは、このためです。
「お掃除機能付き」でも、内部は汚れます
自動お掃除機能が掃除しているのは、基本的にフィルターだけです。熱交換器やファンは掃除されません。
むしろお掃除機能付きの機種は構造が複雑なぶん、分解に手間がかかり、費用も高くなる傾向があります。「お掃除機能付きだから掃除は不要」ではない、という点は知っておいてください。
頻度の目安
| 使い方・環境 | 頻度の目安 |
|---|---|
| 一般的なご家庭(リビング) | 1〜2年に1回 |
| ほぼ毎日、長時間つけている | 1年に1回 |
| 喫煙する方がいる | 1年に1回 |
| ペットがいる | 1年に1回 |
| 小さなお子さま・ぜんそくの方がいる | 1年に1回 |
| キッチンに近い場所のエアコン | 1年に1回(油煙が付きます) |
| 寝室で、使う期間が短い | 2〜3年に1回 |
フィルターの掃除は、これとは別に2週間から1か月に1回を目安にご自身で行ってください。これだけでも効きと電気代が変わります。
当日の流れと、準備しておくこと
作業時間の目安
標準的な壁掛けタイプで1台あたり1時間半から2時間ほどです。お掃除機能付きの機種は分解に手間がかかるため、2時間半から3時間ほど見ておいてください。
準備していただきたいこと
- エアコンの下と周囲を空けておく。家具、家電、寝具などを1〜2メートルほど動かしておいていただけると助かります。
- 床の養生スペースを確保する。水を使うため、床とその周辺を養生します。
- 電源と水道を使わせていただきます。使える場所をご確認ください。
- リモコンを用意しておく。作業前後の動作確認に使います。
作業の流れ
動作確認 → 周囲の養生 → 外装カバーとフィルターの取り外し → 熱交換器・ファンの洗浄 → すすぎ → 組み立て → 動作確認、という流れです。取り外した部品は屋外や浴室で洗うことが多くなります。
作業後は一緒に確認していただき、匂いや風量が改善しているかを見てください。
掃除のあと、汚れにくくするためにできること
クリーニングは「今ある汚れを落とす」作業です。使い方を少し変えるだけで、次に汚れるまでの時間が延びます。
冷房を切る前に、送風運転を30分
これがいちばん効きます。冷房を使ったあとのエアコン内部は、結露で濡れた状態です。濡れたまま止めると、そこからカビが育ちます。
冷房を切る前に送風または暖房を30分ほど回して内部を乾かすと、カビの発生が目に見えて減ります。内部クリーン機能が付いている機種なら、それをオンにしておけば自動で行われます。
フィルターは2週間から1か月に1回
掃除機で吸うだけでも十分です。埃が詰まったフィルターは風量を落とし、効きが悪くなり、電気代も上がります。フィルターがきれいだと、その奥の熱交換器に届く埃も減ります。
部屋の換気と、室内の埃を減らす
エアコンは部屋の空気を吸い込んで循環させています。部屋に埃が多ければ、そのぶん内部にも溜まります。定期的な換気と、床やカーテンの掃除が、結果的にエアコンの汚れを減らします。
使わない季節も、たまに動かす
何か月も止めたままにすると、内部に湿気がこもります。月に一度、送風を30分ほど回すだけで空気が入れ替わります。
室外機のまわりを塞がない
室外機の前に物を置いたり、草が伸びて覆っていたりすると、熱がうまく逃げず効率が落ちます。電気代にも直結します。
庭に置かれた室外機が雑草に埋もれているお宅は、実際によく見かけます。草の片づけについては雑草だらけの庭は草刈りと草むしりどっち?をご覧ください。
庭や家まわりの作業と、まとめて頼むという考え方
当社は、もともとお庭のお掃除を専門にしている会社です。エアコン掃除や水まわりのハウスクリーニングは、庭の作業とあわせてご相談いただくことが多いサービスです。
季節の変わり目は、家のまわり全体に手を入れるタイミングでもあります。
春(4〜5月)にまとめると効率が良いもの
冷房前のエアコン掃除、伸び始める前の草むしり、梅雨前のカーポート・アプローチの洗浄。夏を迎える準備がひととおり整います。
秋(9〜10月)にまとめると効率が良いもの
暖房前のエアコン掃除、夏に伸びた草の片づけ、庭木の剪定、落ち葉の清掃。冬に向けて庭を落ち着かせられます。
別々の業者に別々の日に来てもらうより、一度の訪問でまとめたほうが、日程調整の手間も立ち会いの回数も減ります。特に共働きのご家庭や、遠方の実家を管理されている方には、この点が大きいようです。
草の扱いについては雑草だらけの庭は草刈りと草むしりどっち?、庭木については庭木の剪定はいつ頼む?をご覧ください。
市販のスプレーで、自分で洗ってはいけない理由
ホームセンターやドラッグストアで「エアコン洗浄スプレー」が売られています。手軽で安価ですが、当社ではおすすめしていません。理由をお伝えします。
すすげないので、汚れと薬剤が内部に残る
これが最大の問題です。スプレーは吹きかけるだけで、洗い流す工程がありません。浮いた汚れと洗浄成分が内部に残り、それがまた新しいカビの栄養になります。
掃除したつもりが、数か月後にかえって匂いが強くなった、というご相談は実際に受けます。
電装部分にかかると故障する
エアコン内部には基板やモーターなど、水がかかってはいけない部分があります。分解せずに吹きかけると、どこにかかっているか分かりません。
業者が分解して洗うのは、単に奥まで届かせるためだけでなく、かけてはいけない場所を養生するためでもあります。故障した場合、修理費は掃除代よりはるかに高くつきます。
ドレンパンとファンには届かない
匂いの発生源として大きいのは、結露水を受けるドレンパンと、風を送るファンです。スプレーでは、どちらにも十分届きません。
フィルター掃除は、ぜひご自身で
一方、フィルターを外して掃除機で吸う、水洗いして完全に乾かしてから戻す、という作業はご自身でやる価値が大きいものです。2週間から1か月に1回を習慣にするだけで、効きと電気代が変わります。
吹き出し口やルーバーの表面を、固く絞った布で拭くのも有効です。手が届く範囲は自分で、内部は業者に。この線引きが、いちばん安全で費用対効果も高くなります。
費用について
エアコン掃除の金額は、機種(標準タイプかお掃除機能付きか)、台数、設置場所によって変わります。台数が複数ある場合や、庭の作業とあわせてご依頼いただく場合は、まとめてお見積りします。
見積り・ご相談・出張費は無料です。お見積りで確認した範囲であれば、あとから追加で請求することはありません。
当社が対応している作業と料金の目安はサービス・料金にまとめています。
よくあるご質問
エアコン掃除はいつ頼むのが良いですか。
冷房を使い始める前の4月から5月、または冷房を使い終えた9月から10月がおすすめです。真夏と真冬は依頼が集中して予約が取りづらく、作業中の1〜2時間エアコンが使えないため負担も大きくなります。ただし匂いや水漏れなど実害が出ている場合は、時期を待たずにご相談ください。
お掃除機能付きなので、掃除は要りませんか。
必要です。自動お掃除機能が掃除しているのは基本的にフィルターだけで、匂いやカビの原因となる熱交換器や送風ファンは掃除されません。構造が複雑なぶん分解に手間がかかるため、標準タイプより費用と作業時間がかかる傾向があります。
どのくらいの頻度で頼めばいいですか。
一般的なご家庭で1〜2年に1回が目安です。毎日長時間お使いの場合、喫煙される方やペットがいる場合、小さなお子さまやぜんそくの方がいる場合は1年に1回をおすすめします。フィルター掃除は別に、2週間から1か月に1回ご自身で行ってください。
作業中は、何を準備しておけばいいですか。
エアコンの下と周囲を1〜2メートルほど空けておいていただけると助かります。水を使うため床を養生します。電源と水道をお借りしますので、使える場所をご確認ください。リモコンも手元にご用意ください。
庭の作業と一緒に頼めますか。
はい。当社はお庭のお掃除を専門にしている会社で、エアコン掃除や水まわりの清掃は庭の作業とあわせてご相談いただくことが多いサービスです。一度の訪問でまとめたほうが、日程調整も立ち会いも一度で済みます。
市販の洗浄スプレーで自分で掃除してもいいですか。
おすすめしていません。スプレーは洗い流す工程がないため、浮いた汚れと洗浄成分が内部に残り、かえって匂いの原因になることがあります。分解せずに吹きかけると、水がかかってはいけない電装部分にかかって故障につながる危険もあります。フィルターの掃除はぜひご自身で、内部は業者に、という線引きをおすすめします。
見積りだけ頼んで、断ってもいいですか。
問題ありません。見積り・ご相談・出張費はすべて無料です。金額を見てから決めていただけますし、お断りいただいても費用は一切かかりません。
まとめ
エアコン掃除に向いているのは、冷房前の4月から5月、または冷房後の9月から10月です。真夏と真冬は混み合ううえ、作業中エアコンが使えない負担があります。
匂いがする、黒い点が見える、効きが落ちた、水が垂れる、といったサインが出ていれば、時期にかかわらず検討してください。フィルター掃除やお掃除機能では、内部の汚れは落ちません。
季節の変わり目は、庭や家まわりにも手を入れるタイミングです。まとめてご相談いただければ、一度の訪問で片づきます。
お庭のお掃除のえるでは、エアコン掃除・ハウスクリーニングを庭のお手入れとあわせてご相談いただけます。見積り・ご相談・出張費は無料です。
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